初心者向け!Web業界・Web制作関連の知っておきたい用語まとめ

Web基礎知識

WebデザイナーやWebエンジニアを目指している方必見!
当記事では専門性の高いWeb業界でよく使われる業界用語について紹介します。
クライアントやチームとスムーズなコミュニケーションをとるためにも少しでも多く頭に入れておくとよいでしょう。

この記事の監修者

三谷 将大

1997年 愛知出身。
業界5年以上。実務経験後に独立し、30社以上のホームページ制作やマーケティング支援を行っている。

Web業界全般で使われる用語集

インターネットの基礎用語

インターネットブラウザ

Webサイトを閲覧するためのソフト。代表的なものでは、Internet Explorer(略してIE)、Google Chrome(通称クローム)、Mozilla Firefox(通称ファイアーフォックス)、IOSのSafariなど。

サーバ

ネットワーク上のコンピュータの中で、他のコンピュータ(クライアント)から要求や指示(リクエスト)を受け、情報や処理結果を返す(レスポンス)役割を持つコンピュータやソフトウェアのこと。
用途別にファイルサーバ、データベースサーバ(DBサーバ)、Webサーバ、アプリケーションサーバ、メールサーバ、DNSサーバなど様々あります。

Webサーバ

サーバの中で、ブラウザからのリクエストに応じて、文書や画像などの情報を送信する役目を持つもの。

ディレクトリ

階層構造を持つ場所を指し示す住所のこと。特定のファイルの場所を他者に伝える際などに使用します。
例)画像Aは “mainfolder/web_yougo/category3/imageA.txt” に格納しています。

企画・プロジェクト関連

アサイン

英語の『assign』から来ており、「割り当てる」、「任命する」といった意味です。
「Aさんをプロジェクトにアサインする」「今回のアサインメンバーはAさんとBさんです」といった使い方をします。

ジョイン

チームやプロジェクトなどに参加すること。

ローンチ

新しい商品やサービスを市場に出すことをいいます。Web業界だとWebサイトやアプリの公開を差す場合に使われることが多いです。

リソース

システム開発など、プロジェクトに必要な人員や資金、設備などを意味します。
資料や情報源を指すこともあります。

リスケ

『リスケジュール(reschedule)』の略。スケジュールを組みなおす際や、予定の変更を行うときに使われます。

ペイ

割に合う、(資金を)回収できるという意味です。

工数

仕事量を時間換算したときの単位で、作業を終わらせるまでに必要な時間を意味します。

人月(にんげつ)

作業量(工数)を表す単位。1人が1ヶ月働いた作業量を1としたもの。
3人月であれば、「3人が1カ月間」または「1人が3カ月間」作業した場合の仕事量を表します。

人日(にんにち)

作業量(工数)を表す単位。1人が1日(8時間)働いた作業量を1としたもの。
4人日であれば、「4人が1日間」または「1人が4日間」作業した場合の仕事量を表します。

ポートフォリオ

「ポートフォリオ」とは、自分の作品や考えをまとめ、企業に対してアピールするための資料のことです。 

コンペ

コンペティション(Competition)の略。「競争」「競技会」という意味です。
複数の人・会社にデザイン案や企画案をつくってもらい、その中から選んで依頼、もしくは採用することを指します。

Webサイトに関連する用語

Webサイト周りの基礎用語

ホームページ

Webサイトのスタート地点となるトップページをホームページと呼びます。

ドメイン

インターネット上にあるWebサイトの場所(家でいうところの住所)を示すURLの一部に使われる文字列。
URL(webサイトの住所となる情報)においては「http://」や「https://」の後ろの部分がドメイン名になります。

例)「https://fa-y-v.com/village」でいうと「fa-y-v.com」の部分

IPアドレス

IPアドレスはインターネット上における住所に当たり、ネットワークに存在する機器を識別するための数値(識別子)です。
「000.000.000.000」のような形式になっています。

DNS(ドメイン・ネーム・システム)

インターネット通信時にドメイン名をIPアドレスに紐づけて変換する役割を持ち、ドメイン名(人間が理解できる言語)をIPアドレス(コンピューター言語)に置き換えることで、コンピューターと人間の仲介役をしてくれます。

キャッシュ

一度アクセスしたサイトの情報(画像やプログラムファイル)をパソコン上で一時保存する仕組み、またその保存した情報を指します。
例えばキャッシュを削除することでそのWebサイトの最新状態を読み込むことができます。

サイトマップ

サイト内にどのようなページやコンテンツがあるのかを1ページで簡潔にまとめたものです。検索エンジンのインデックス促進にも用いられます。

HTTP/HTTPS

HTTPは『Hypertext Transfer Protocol』の略です。HTMLの送受信に用いられる通信プロトコル(規格)を意味します。一方、HTTPSは『Hypertext Transfer Protocol Secure』でデータを暗号化してやり取りするためセキュリティに優れている通信プロトコルを意味します。

モバイルファースト

Webサイトやサービスをスマートフォンに最適化して開発・運営することです。かつてWebサイトを設計する際には、PCを中心にデザインしたあとにモバイル対応していました。しかしスマートフォンが普及しPCよりも利用者が多くなった現在、スマートフォンを優先して開発を行うことが重要視されています。

外部リンク

外部リンクとは自サイトとは異なるドメイン(外部サイト)から貼られたリンクを指します。

内部リンク

内部リンクとは自サイト内を行き交うリンクのこと。

UI(ユーザーインターフェース)

UIとは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略称です。
ユーザーとサービスとの接点(インターフェース)を指す言葉です。WebサイトでのUIは、サイトの見た目や使いやすさを指します。ユーザーの視覚に触れるすべての情報が含まれます。

UX(ユーザーエクスペリエンス)

UXとはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略称です。Webサイトで言うUXとは、ユーザーがWebサイトを通じて得られる体験のことで、具体的にはサイトの使い心地や動画やアニメーション効果などによって得られる体験を指します。商品そのもののクオリティやカスタマーサービスの対応の丁寧さなども、UXに含まれます。

Webサイトの種類

コーポレートサイト

企業の紹介サイトを指します。企業概要や商品・サービスの紹介、採用情報、ブログなどで構成されるという特徴があります。
企業の顔とも言える大切なものであり、第一印象がかなり重要になります。
主に仕事を依頼したいお客様や、採用のために企業の情報を得たい方がターゲット層となります。

サービスサイト

コーポレートサイトとの違いは、サービスサイトは特定の商品やサービスや事業内容に特化して詳しく知ってもらうためのサイトです。
主にターゲット層が違う場合や、情報を分けないと使い勝手が悪くなる場合には、サービスサイトを運用するのが得策でしょう。
プロモーションサイトとランディングページに似ていますが、特定の商品を取扱い複数ページに渡っている部分で異なります。

ECサイト

自社の商品やサービスをサイト上から購入できるようにしたWebサイトをいいます。ECは「Electronic Commerce(電子商取引)」の頭文字をとったものです。ショッピングサイトやオンラインストアと呼ばれることもあります。基本的には商品ページ、カテゴリ別ページ、運営者の情報、特定商取引法に基づく表記、ショッピングカード機能、プライバシーポリシーなどを搭載すれば成り立ちます。

LP(ランディングページ)

厳密にはサイト内でユーザーが一番初めにアクセスするページのことをいいます。しかし、1ページですべての情報を掲載する縦に長いページを、ランディングページと呼ぶことも多いです。
例えば商品販売のために利用され、1ページだけの長いページであるため、ユーザーがスクロールしていくうちに商品の魅力を知り、最終的に商品購入に至るように誘導することが目的です。

ブランディングサイト

商品やサービス、企業のブランディングをおもな目的としたサイトです。テレビやインターネットでの広告では伝えきれない、魅力や世界観をユーザーにアピールする場となります。

採用・リクルートサイト

求職者の向けに企業の情報や、採用に関する情報を提供するサイトです。企業に関する情報はコーポレートサイトでも発信しますが、それとは別にリクルートサイト向けに求職者が欲しがる企業情報を掲載します。

メディアサイト・オウンドメディア

まとめサイト、ブログ、SNSなどメディアサイトは情報をまとめ上げ、それぞれのターゲットに向けて発信しているサイトです。そして、その中でも企業自ら運営するメディアサイトのことをオウンドメディアといいます。

Webデザインに関連する用語

デザインの構成に関連する用語

ワイヤーフレーム(WF)

レイアウトの設計図のことをワイヤーフレームと言います。画面設計書(図)、画面構成書(図)などの言い方もあります。デザイン作成に入る前に、制作するウェブサイトの要素や機能・情報を、クライアントとデザイナーの認識を合わせる必要があります。その際の構成説明にも使われます。

デザインカンプ

デザインの完成見本を「デザインカンプ」と呼びます。「モックアップ」とも呼ばれます。
こちらもデザインカンプを作成することで、クライアントとデザイナーの間でデザインのイメージを共有することができます。

コンテンツ

サイトに掲載する情報の中身全般を指す言葉です。コンテンツには画像のほか、文章などの文字情報や動画なども含まれます。Webサイトではデザインも重要ですが、ユーザーが求める良質なコンテンツを提供することが何より大切です。

カラム

カラム(Column)は英語で「列、段組み」を意味し、Webサイトのレイアウト上でも列数、段組みを指す言葉としてしようします。2カラムレイアウトといったら、横に2つの要素が並ぶことを示します。「PCでサイトを表示させるときには横幅が広いため、ナビゲーションを左右に置いた2カラムレイアウトで、スマートフォンでは1カラムで…」といったケースで使用します。

カルーセル

複数の画像やコンテンツの中身を並べて、表示領域内でコンテンツを左右にスライドさせて動的に表示を変えるする手法。限られたスペース内でも多くのコンテンツを表示させることがメリットになります。

ホバー

Webサイト上の画像やリンクにマウスのカーソルを合わせたときの状態です。マウスオーバーまたはマウスホバーともいいます。ホバーにしたときに変化をつけることで、ユーザーが直感的にリンクなどの存在に気付きます。

Webサイト内の各パーツ・部分の名所

ファーストビュー

Webサイトへ訪れた際に初めに見る画面のことをいいます。ファーストビューの印象で、ユーザーがそのサイトを詳しく見るかどうか判断するため、Webサイトやサービスのデザインで非常に重要な要素です。

グローバルナビゲーション

Webサイト上でユーザーが目的のページを探す手助けとなるためのリンクを表示したメニューのこと
Webサイトに共通して表示させるものです。
gナビ、グローバルナビ、グローバルメニューなどとも呼ばれています。

ヘッダー

基本はWebページ上部にあるロゴやサイトタイトル、グローバルナビゲーションが表示されているパーツのことをいいます。

フッター

Webページ下部のエリアを指します。サイト全体共通の内容にすることが一般的です。よく配置される要素としては、サイトマップ、企業情報や連絡先情報、著作権の表示などがあります。

パンくず

ユーザーが今Webサイト内のどの位置にいるのかを視覚的に分かりやすくするため、上位の階層となるWebページを階層順にリストアップしてリンクを設置したリストのことです。
Webページをツリー構造で表示しているリストのこと。ユーザーが今Webサイト内のどの位置にいるのかを、Topページからの階層を一目でわかるようにする役割があります。

ハンバーガーメニュー

モバイル端末上の3本の線のアイコンで、タップすると、ナビゲーションメニューが開きます。
3本の線がパンに挟まれたハンバーグのように見えることから、ハンバーガーメニューと呼ばれています。
スマートフォン向けサイトなどによく使われるナビゲーションメニューの手法です。

アコーディオンメニュー

表示されている項目をクリックすることで、隠れていた部分が展開される形式のナビゲーションメニューです。

ポップアップウィンドウ

開いている画面の上に別の画面が自動的に起動する仕組みをポップアップといいます。つまりポップアップウィンドウとは、Webページのウィンドウに重なるように突然ポンと現れる画面です。一般的に、広告表示やページ誘導などで使われます。


システム・プログラミングに関連する用語

エンジニアリング・システム全般で使われる用語

CMS

『Content Management System』の略で、Webサイトなどの設計が簡単に行えるシステムのことを意味します。CMSを導入すれば、Web制作の専門知識がない方でも簡単に情報を更新できるため、更新頻度が高いサイトでは特に導入されることが多いでしょう。

WordPress

ブログやサイトの管理を便利にしてくれるCMSツールのひとつで、世界的に最もポピュラーなCMSでもあります。

デバッグ

プログラム上のバグ(bug)を取り除くことを指します。バグの原因を探し出し、プログラムを意図した動きに修正する作業のことです。

プログラミングで使われる用語

ソースコード

プログラミング言語で記述されたコード(テキスト)のことです。単に「ソース」や「コード」と呼ばれることもあります

コーディング

Web上にデザインを表示するために、プログラミング言語を用いてソースコードを記述することをコーディングといいます。Webサイトの場合、HTMLやCSS、JavaScriptなどを利用してコーディングします。

HTML

『HyperText Markup Language』の略で、Webサイトの基礎となる骨組みを作る際に使われるマークアップ言語です。

CSS

『Cascading Style Sheets』の略で、HTMLなどで書かれたサイトの骨組みにデザインを施すために使われる言語です。

JavaScript

プログラミング言語のひとつで、アクセスする側のブラウザとWebサイトで情報の授受を円滑に行うための言語です。Webサイトにアニメーションを付ける際にも使用されます。プログラミング言語の中で最も基本的であり、かつ一般的に使われています。

jQuery

JavaScriptの記述をより簡潔に書くことができるように開発されたJavaScriptライブラリです。

PHP

PHPの正式名称は「PHP: Hypertext Preprocessor」で、動的なコンテンツの作成に向いているプログラミング言語です。動的なコンテンツとは、同じURLであっても閲覧者の属性や時間帯などによって、表示される内容が変わってくるコンテンツを指します。CMSの代表格であるWordPressで利用されており、フロントエンドに関わる人も押さえておきたい言語のひとつです。

Webマーケティングに関連する用語

SEO

SEOとは「Search Engine Optimization」の略。簡潔に言うと「検索エンジンの最適化」です。GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、キーワードを検索した際に、検索結果ページで上位に表示されるように対策をすることを指します。検索順位が上位になると、ユーザー流入も増えるためとても重要な手法です。

コンテンツSEO

SEOの手法の中で、自サイトのコンテンツを増やすことにあたります。ブログやコラム、顧客のためになる知識などを記事として量産し多くのユーザーに読んでもらうことで、SEOの評価を上げていきます。

PV(ページビュー)

Webサイトで表示されたページ数のこと。ユーザーに閲覧された数値を知るための指標です。

インプレッション

SNSの投稿やデジタル広告が実際に表示された回数のこと。広告費や広告の改善などのために、確認する必要のある数値です。

エンゲージメント

ユーザーが、企業のブランドに対してどのくらい共感を持っているかなどを示す数値のこと。例えば、SNSマーケティングでは、「いいね」「リツイート」「シェア」といった投稿に対する反応した数などを数値化して確認します。

コンバージョン

コンバージョンとは、訪問者がホームページの目標としているアクションを起こしてくれた状態のことを指します。例えば採用サイトの場合、サイトをみて求人へ応募すること。商品を紹介するLP(ランディングページ)の場合、購入すること。コーポレートサイトであればお問い合わせや資料請求に相当します。
業界やサービス、ユーザーの状況によって、「コンバージョン」の指すものは変わります。

LTV

LTV(Life Time Value)は日本語では「顧客生涯価値」と訳されます。
顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のことを指し、一般的には顧客の商品やサービスに対する愛着(顧客ロイヤリティ)が高い企業ほどLTVが高まりやすくなります。
例えばECサイトでは、リピーターが多くいる場合はLTVが高い状態だと言えます。

直帰率

Webサイトを訪問した人が最初のページだけを表示し、すぐに帰ってしまう(ページを閉じる、または違うWebサイトに行ってしまう)割合を指します。

オーガニック検索

オーガニック検索(自然検索 / Organic Search)とは、「広告エリア」を含まない検索結果のこと。GoogleやYahoo!において、検索した際にリスティング広告などの広告を除いた部分です。

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