【Webサイトの基礎知識】表示されるまでの仕組みを解説

Web基礎知識

皆さん、普段目にしているWebページの表示される仕組みって理解できてますか?
意外と詳しく説明できない方が多いかもしれません。
今回はWeb業界やWeb関係のお仕事に携わるなら知っておきたい基礎知識、Webサイトが表示されるまでの仕組みをご紹介します。

この記事の監修者

三谷 将大

1997年 愛知出身。
業界5年以上。実務経験後に独立し、30社以上のホームページ制作やマーケティング支援を行っている。

Webサイトを表示することに関する重要な用語

初めに、Webを表示するのに関わる6つの用語「ドメイン」「IPアドレス」「DNS」「ブラウザ」「Webサーバー」「ソースコード」を説明します。それぞれがどのような意味や役割を持っているのか、なんとなくではなく、しっかりと理解するといいと思います。

ドメイン

インターネット上にあるWebサイトの場所(家でいうところの住所)を示すURLの一部に使われる文字列。
URL(webサイトの住所となる情報)においては「http://」や「https://」の後ろの部分がドメイン名になります。

なお、ドメインはインターネット上に1つと決められていて、同じ名前のものは他に存在しません。

IPアドレス

IPアドレスはドメインと同様、インターネット上における住所に当たります。ドメインは任意のアルファベット表記であるのに対し、IPアドレスは数値だけで表現されます。IPアドレスは接続中の端末や機器の1台1台に割り当てられます。
「000.000.000.000」のような形式になっています。

DNS

インターネット通信時にドメイン名をIPアドレスに紐づけて変換する役割を持ち、ドメイン名(人間が理解しやすいアルファベット表記)をIPアドレス(コンピューターが識別しやすい言語)に置き換えることで、コンピューターと人間の仲介役をしてくれます。

ブラウザ

Webサイトを閲覧するためのソフト。代表的なものでは、Internet Explorer(略してIE)、Google Chrome(通称クローム)、Mozilla Firefox(通称ファイアーフォックス)、IOSのSafariなどがあります。
閲覧するという意味を持った「browse」が元になっています。
ブラウザはWebサーバーにあるファイルデータを表示することもできれば、ローカルファイルを表示することも可能です。

Webサーバー

ブラウザからの要求や指示(リクエスト)を受け、文書や画像などの情報情報や処理結果を返す(レスポンス)、ネットワーク上の通信機器のことです。
国内で著名なWebサーバーソフトには「Apache」「Nginx」「IIS」があります。

ソースコード

ソースコードは、プログラミング言語によって処理の内容を書いたテキストファイルのことです。
単に「ソース」や「コード」と呼ばれることもあります。

Webサイトがブラウザで表示されるまでの流れ

Webサイトが表示される流れは以下のようになっています。

  1. URL(ドメイン)を元にDNSサーバーにIPアドレスを問い合わせ
  2. ドメインをIPアドレスに変換し返答
  3. Webサーバーにアクセスしてページデータなどの情報を要求
  4. 情報をコンピューターに転送し、ブラウザでページが表示される

URL(ドメイン)を元にDNSサーバーにIPアドレスを問い合わせ

Webページを閲覧するときにブラウザにURL(サイトのアドレス)を入力をした後、まずはこのURLに含まれるドメインをIPアドレスに変換して、アクセス先を特定する作業が必要になります。
その際に、機器側のIPアドレスと人間側のURLを結び付ける役割を担っているものがDNSサーバーになります。
DNSサーバーはインターネット上にいくつも存在します。クライアント端末(リクエスト元)はまず自分のネットワークに近いDNSサーバーに照会を行ない、IPアドレスを受け取る窓口とします。

ドメインをIPアドレスに変換し返答

窓口のDNSサーバーが決まったあと、指定したドメインとIPアドレスの対応情報を持つDNSサーバーをネットワーク上から探します。
ドメインに対応するIPアドレス情報を持つDNSサーバーと通信ができれば、窓口のDNSサーバー経由でIPアドレスをクライアント端末に返答します。

Webサーバーにアクセスしてページデータなどの情報を要求

クライアント端末はDNSサーバーから得たIPアドレスを用いて、Webサーバーと通信し、Webサイトの情報やファイルを送信するよう要求します。

情報をコンピューターに転送し、ブラウザでページが表示される

ページファイルの送信要求を受けたWebサーバーは、クライアント端末にページを表示するのに必要なファイルを送信します。送信されたあと、ブラウザに表示され、あなたはURLで指定したサイトページを閲覧できます。

以上のような4つの手順を踏み、WebサイトやWebページは表示されます。

まとめ

普段当たり前のように使用しているWebサイトですが、その仕組みについて深掘りすると見え方が変わりますね。また、これを理解していると、いま自分がどのような要求をし通信をしているのかをイメージしながらWebサイトを扱うことができます。
これからWeb関連のお仕事に携わる方であれば、ITに関しての知識は持っていて損はないので、他の構成要素についても覚えておくことがおすすめです。
Webサイトの仕組みを把握しておくと、Web制作・プログラミング学習もスムーズに行えます。

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